What in my head

in My brain

それって本当に【HSP】なの??

突然だが

HSPという単語を聞いたことがあるだろうか。

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HSPとは

 

Highly Sensitive Person

の略で

環境感受性 ( Environmental Sensitivity )あるいはその気質・性格的マーカーである

感覚処理感受性 ( Sensory Processing Sensitivity )が極めて高い人たちを表す言葉である 。

環境感受性とは、ポジティブおよびネガティブな環境刺激に対する処理や登録の個人差を表す特性的概念である 。

したがって、環境感受性が高い個人であるHSPは、環境感受性が低い人と比べて、ポジティブな環境から良い影響を受けやすく、ネガティブな環境から悪い影響を受けやすい。 環境感受性は誰もがもつ普遍的な特性であり、その程度は 正規分布 することが示唆されている 。

Wikipediaから

 

繊細な人についてのHSP研究の第一人者である心理学者のエレイン・アーロン博士

によってつけられた「人の気質」をあらわす名称。

 

本当に簡単にまとめると

周りの環境にとても影響を受けやすいという気質であるということ。

人一倍繊細な気質を持っているということ。

 

またこの言葉を簡単に置き換えて【繊細さん】ともよく言われるようになっている。

 

そのHSPの種類の中でも

HSPには内向型HSPHSP』、

外向型HSP『HSE』、

刺激追求型HSP『HSS型HSP』、

刺激追求型・外向型HSP『HSS型HSE』

4つの種類があると言れているそうだ。

 

 

ここ近年【HSP・繊細さん】というワードを

よく、単語だけはネットニュースやコラム

もしくはSNSYOUTUBEなどで、見聞きしたことがあるかもしれない。

 

私もその一人だった。

 

 

HSPの単語に違和感を持った

 

HSPと検索すると、意味が出てくる次に

【生きづらい】【疲れやすい】【つらい】

という、ネガティブなワードがよく出てくる。

 

その次に【遺伝的なもの】

という風に一括にしてまとめられている。

 

そして、

【病気ではありません、生まれ持った素敵な能力です】

で、締めくくられていることに違和感を持った。

 

うん、じゃあいったい何?と。

 

 

HSPという言葉が著名人のSNSやメディアなど

いろんなところで見聞きするようになり、

気軽にも使えるようになってきたようにも思える。

「わたし本当にHSP気質で、疲れやすくて無理だわ。」と、

カミングアウト、または自分の気持ち・気分を伝えることでも使いやすく

救われた人も多いと思う。それはとてもいいと思う。

 

 

けれども、なんとなくだけども、

HSP=ネガティブなものとして

出回っていることのほうが、多くなっているように気づいた。

 

特に【HSPあるある】【これが当てはまったらHSP】という

SNSの流れてくる、誰が作ったのかわからない、信ぴょう性のない投稿に。

 

このような違和感をもったのは、

簡単に気軽に使ってしまうことの恐ろしさを感じたことが

あったからだ。

 

 

 

あなたって「HSPですね」と突然言われた過去

 

私の話になってしまうが、

私はなんでも新しいことに取り組むことが大好きだ。

 

性格的にもあまり大きく落ち込むこともなく、

仕事も楽しい人間関係に恵まれていた。

いやなことがあれば

寝て忘れたり、思い切って泣いたり、ノートに書いたり、

緊張することがあれば「大丈夫」と自分で言い聞かせたり

仕事がいやになったら、ストレスを強く感じる前に辞めて

自分がやりたいことを選択してきたり

趣味の旅行でリフレッシュを取るなど、

自分なりに自分とはうまく向き合ってきている。

 

けれども、毎年冬になると一回はとにかく気持ちが落ち込みやすい。

人と関わるだけでも精神ともに疲れるし

仕事がうまくいかなかった日は、自分が全部悪かった。と自責感情にあふれ

思考がほとんど負のループ。

自分とも全然うまく向き合えないし、向き合うことで自己嫌悪。

大体遅くても1か月ぐらいで、元の自分になっていることがほとんどだった。

 

また、人間のほとんどが冬~春にかけて、日照時間が短いことで

セロトニンメラトニンの分泌がうまくいかないことで

鬱っぽくなる症状もあるといわれている。

 

 

しかし、2021年の冬~今日に至るまで

今まで以上に落ち込みがひどかった。

いつもの冬に来る落ち込みに+α

怒涛の引っ越し、環境の変化に戸惑ったり、転職活動がうまくいかず

気持ちはさらに落ち込み、それでも日だけは過ぎていき

新しいことに慣れなきゃ。感情に浸りすぎてもだめだ。と、

自分で自分の尻に鞭を打って、負の感情を隠して日々に追われていた。

 

そしていつの間にか自分の感情の器がパンパンで、

親しい人にも話すだけで、涙が出そうになるのがいやで話せなかったり

自分で自分の気持ちを整理することすらできなかった。

何をするにしても気疲れし、でも家族などの前では「大丈夫」と、

笑顔で耐えて乗り切っていたが

めまい、耳鳴り、肩こり、視覚過敏などがでてきてしまうほど。

メンタルも体力もほぼほぼ消耗していた。

 

食べられるものはお菓子ぐらい。運動も億劫になって引きこもり。

 

 

心が弱ってしまうと占いなどに頼ろうと、

思うようにもなってしまい、とある人を訪ねた。

 

いろいろ話を涙ながら聞いてもらったあとに

あなたって、HSPですね。生きづらい時代に生まれてきちゃったね。」

と言われた。

 

「ああ、私ってやっぱりHSPだったのか」と、一瞬おもったが

 

「ちょっとまてよ???

HSP】って診断名でもないし、なんでこんな簡単に人に言えちゃうんだろうか。

心理系の専門家がいうのならまだしも、

なんでこんな診断されたように言われたんだろうか。

 

なんでこんな簡単にネガティブのように言えてしまうんだろう。

 

と、違和感を覚えた。

 

人一倍繊細だから、まあ、気を付けたらいいよ。人間関係とか

ストレスになるようなことは。

 

ぐらいのアドバイスで終わり、納得も何もなく

もやもやして終わった。

 

 

 

 

HSPの言葉にもやもやしていたら、出会った動画

 

それから【HSP】について専門家さんが解説されている

サイトを拝読すると

きっと私もHSPの気質はあるんだろうな。

というのはうすうすと感じた。

 

 

ある日

YouTubeを開いたら、HSP関連の動画が挙がってきて

たまたま自動でながれてきたものだったが、

聞いていると、私にとってもやもやを晴らしてくれるものだった。

 

www.youtube.com

心理カウンセラー【公認心理師】橋本翔太さんの動画だった。

 

動画の中で

HSPをお花にたとえると、HSPあるあるはお花の話しかしていなくて、

その中の根っこである根本のことが話されていない!】

ということを熱く語ってくださっていた。

 

 

HSP=気疲れしやすい、生きづらい

HSP=生まれ持った能力

 

と片付けられやすく、

本来の生まれつきある人に失礼だということ。

 

 

本当は、

生まれつきのほかに、愛着親子関係・栄養欠損・発達障害など

HSPの元は、それぞれであって、

その根本からアプローチできること

 

また、その症状も改善されていく

ということも、45分間熱く語られており、

 

もやもやしていたものに、

ビビビ!っと衝撃が走った。

 

また、

私は、そのアプローチ方法を知りたかったのかもしれない。

ということに気づき、

 

「栄養欠損」が自分には「ピン!」ときた

 

 

 

振り返ってアプローチ方法をかえてみた結果

 

自分を振り返ると、

この冬は引っ越し、転職活動に追われて

全然外にも出なかったし、休みの日があっても出る気にもなかった。

太陽もあたらなかったり、動かない分ご飯もあまり食べていない。

不安ばかりがたくさん募りすぎて、動くことすら億劫だった。

彼からも「ちゃんとご飯食べてよ」と、言われるぐらいでもあったことから

 

「もしかしたら、栄養かな。」とおもい、食生活を見なおすことから始めた。

しばらく控えていた、魚介・肉を食べたり、お菓子を控えて

ビタミンB関連のサプリを飲みだすと、

だいぶ気持ちの落ち込みや気にしすぎることもなくなってきて、

心に余裕が生まれてきた。

ちょっとずつ体力が出てきて、外に出ようという気持ちにもなり

太陽が出ているうちに少しでも散歩するようになった。

また、春の暖かさで緊張した筋肉も少しずつゆるみも感じてきた。

そして、新しい環境にも慣れてきて、元の自分自身にもどってきた。

 

今回は「栄養」のアプローチ方法で体力・メンタルが改善されていったが

何か一つでも見つかっただけで、自分へのアプローチ方法が変わってくること。

常に自分と向き合うことの重要性も同時に感じた。

 

 

 

 

 

独り歩きしている言葉に惑わされていない?自分と向き合うことの大切さ

 

少し話はそれてしまったが、

 

InstagramツイッターHSPについての記事をよくみるたびに

出だしの文章や画像でいかに閲覧数・いいねを稼いでいる人が多いのかがよくわかる。

そのほとんどが、

正直よくわからない、ハック系、ハウツー系、自己啓発をまとめた

アカウントが多いように感じる。

 

気軽に情報を得られるからこそ、気軽に使われて

いつの間にか言葉が独り歩きしてしまっていることが現状であることに

少し悲しく思える。(HSP以外にも)

 

 

色んな情報がある中で、

HSP】という言葉に出会えて救われた人もたくさんいる。

けれどもHSPだから、、、」といっても

ネガティブに使っておしまいにするのはよくないと思った。

 

 

内容が浅く広く知られた言葉が独り歩きしてしまうと、

自分も疑いがあるんだなと、

思って未来が見えなくなることもあるかもしれない。

 

HSPだからと言って、それが病気でもなく、診断名などでもなく

ただ、その自分とどう向き合っていくか

 

言葉は一度おいておいて

今までの自分を振り返って、落ち込んだ時は

「ああ、こういう風に乗り越えてきたな」

や、自分の尊敬とする人の生き方などから学べるもの

など、自分がどう生きたいかの糸口も見えてくるかもしれない。

 

人それぞれ、自分との向き合い方は変わってくるけども、

情報だけに惑わされないで、いったん自分と向き合うことは

本当に大事だと思う。

 

自分自身と向き合うことで、気持ちの整理ができず

悪化してしまうケースもあるそうだ。そんなときは

専門家・気の置ける人に相談するというのも一つの手だと思う。

 

 

 

専門家に頼るのも一つの手

 

 

また勝手に、判断するのも、

自分の可能性を閉じてしまい、自分を傷つけてしまうようなものだ。

 

気持ちが落ち込みやすい、気疲れ、生きづらい=HSPなのか?

その可能性もなきにしもあらずだが

 

判断する前に、

そのHSPの記事は専門家が書かれている、発信しているものかどうなのか。

何でもかんでも【HSP】または【うつ】っていう言葉で片付けていないか。

 

ということを立ち止まって考えてほしいと思う。

 

落ち込みがひどい、解決ができないのであれば

ずっとスマホやPCとにらめっこするよりも

専門家に頼るほうが、少しでもはやく改善の糸口が見える可能性もある。

 

精神科・心療内科・カウンセリングなど本当にまだまだ

一歩を踏み出すことに抵抗があると思う。

私もその一人だった。

 

カウンセリングの先生と一度過去に話したことで、

もやもやとした感情が、少しずつすっきりしていき、

自分との向き合い方も変わった。

 

髪型を変えたかったら、美容院に行くような。

メンタル関係も、専門家に気軽に頼れるような世の中になればと思う。

 

 

 

さいごに

 

今回はHSPについて書いたが、書きながら思ったのが

人って、

アルファベッドで人間の性格をあてはめたりするのが好きなのかな

ふと思ってしまった。

 

例えば10年以上にはやった

血液型性格分析。

A型は几帳面、B型は気まぐれ、O型はおおらか、AB型は奇妙

 

とか、医学的根拠はないらしいが、

話のネタとなって盛り上がることもあれば、

血液型にコンプレックスを感じる人も多かったのではないかと思う。

まだこれは、かわいらしいものではあるが

 

ここ近年、健康に関しての「アルファベッド・その略」が多いように思う。

時代が進み、いろんな研究がでて、今までわからなかったものが

理解されてきていて、生きやすくなった人も本当に多くなったと思う。

(例えばLD、ADHDなど)

その個性を生かして、発信されている方も多く、

知るきっかけにもなったり、さらに理解が深まったり、

ネット上も交流させていただく機会も増えた。

 

だが、それを簡単に【~個以上あてはまったら、あなたはADHDかも

のような、専門家以外の人が作っている軽い情報が流れているのを見ていると

誤解・偏見を招いてしまうことの恐ろしさがある。

 

また自分の人生を左右してしまう可能性もあるかもしれないということ。

 

 

知るきっかけにはなるかもしれないが、

それを鵜呑みにしてしまうのは別。

 

情報を取り入れる前に

浅いまとめサイトなどではないか。

専門家の記事を何個か読んでこの情報には信ぴょう性の有無をみる

など、いったん立ち止まって取捨選択することが大事だと思う。

 

 

また、情報を得る・選ぶ基準として、

「自分がどう生きたいか」の自分軸を持っていることで

情報収集も変わっていくと思う。

 

 

特に健康関連は、血液型性格分析とは全然違って

命に係わることだ。

 

 

情報がなんでも入る時代だからこそ、情報を選ぶことに慎重に。

日々目や耳にするもので、人間は日々作られている。

 

気を付けていきたい所存。

自戒を込めて。